金融資本主義の岐路
2010年 2月 6日
2008年9月の米大手証券リーマン・ブラザーズ破綻とその後の経済危機は、世界経済を動かしてきた「金融資本主義」の限界を露呈した。危機から脱しても、経済の姿は危機前とは様変わりが予想される。震源地、ウォール街の経営者が得た教訓と今後の展望をゴールドマン・サックスのロイド・ブランクファインCEOに聞いた。
(日本経済新聞2010年2月6日11面)
【CFOならこう読む】
「ー市場の担い手として人々の貧困を和らげることも、金融機関が持続的に経営していく条件といえますか。
ロイド・ブランクファイン「条件ではなく結果だ。企業家は貧困を減らすことを目指しているのではなく、自らが豊かになりたいのだ。そのために製品を考案し、工場を建て、雇用を創造し、結果的に世界が豊かになる。金融機関も有望な企業に融資し、資金調達を助け、投資をすれば経済成長にもつながる」(前掲紙)
ドキュメンタリー作家であるマイケルムーアの最新作、「キャピタリズム~マネーは踊る~」という映画は、マイケル・ムーア自らがあちこちの主要な投資銀行の建物の回りを、”犯罪現場につき立ち入り禁止”と書かれた黄色いテープを覆うシーンで終わります。自らの金儲けのために多くの弱者からカネを巻き上げた、とマイケル・ムーアは怒っているのです。
国富を創造するような偉大な企業家には必ずビジョンがあります。
自分が豊かになりたい、ということが最初にあるわけでは決してありません。
ロイド氏のような考え方の経営者が世界を代表する投資銀行のトップでいること自体、その不健全性を象徴しているように感じます。
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少し、飛躍しているような気がします。
米国人というか、キリスト教でも、非カトリック系の教えは確か、「努力の結果お金儲けをすることはいいことだ」という教えが、16~17世紀の欧州で起こったはずです。
さらに、アメリカは古い欧州を嫌がってアメリカで「一旗建てたい」という移民が作った国で、努力して成功することはアメリカンドリームとして、認められています。
ビジョンは先にあるものでなく、後付けで言っている創業経営者も多く、ハングリー精神が否定されるものではないと思います。
ある程度成功した経営者が、社会的ビジョンを再認識して、自らの富の再配分を行う、というのが既成事実であると思います。
コーポレート・ガバナンス。
こういうCEOを選んだのは誰か?どのような経過で選ばれたのか?
取締役会は?株主は?
答えはここにありそうです。