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‘資本政策詳解’ カテゴリーのアーカイブ

【資本政策詳解】ウォーターダイレクト

ウォーターダイレクトの株式上場の概要は次の通りです。

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ウォーターダイレクトは、リヴァンプが中心となり2006年に設立、「安心・安全なおいしい水を全世界に提供するプラットフォームを確立する」ことを経営理念とし、富士山麓から採水したナチュラルミネラルウォーター(地表から浸透し、地下を移動中又は地下に滞留中に地層中の無機塩類が溶解した地下水を原水とし、沈殿、濾過、加熱殺菌以外の物理的・化学的処理を行わないもの(農林水産省 ミネラルウォーター類(容器入り飲用水)の品質表示ガイドライン))を宅配するホーム・オフィス・デリバリー事業(宅配水製造・販売事業)を行っている企業です。

公募価格は1,200円、予想PER12.6倍という水準での株式公開となりました。

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初期投資が大きかったため、第1期379百万円、第2期543百万円の赤字を2008年12月に、一部資本準備金の取り崩しにより補填しています。2012年3月時点では累損が少し残っていましたが、利益の積み上げにより、2012年12月末現在一掃されています。

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創業期の資金はは主に村口和孝氏等のVCから調達しています。
その後の設備投資資金は銀行借入により調達しています。

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VCの持株比率は上場直前時点で発行済株式総数の46%を占めており、ファンドの今後のexitが注目されます。

従業員のインセンティブは従業員持株会とストックオプションによっています。

【リンク】

株式会社ウォーターダイレクト

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【資本政策詳解】オイシックス

オイシックスの株式上場の概要は次の通りです。

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オイシックスは、1997年設立、安全性の高い食品などのインターネット販売。チラシを利用した乳販店などを通じた販売や、小型の実店舗(2店舗)を通じた販売も展開している企業です。

公募価格は1,200円、予想PER13.9倍での株式公開となりました。

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売上、利益とも順調に積み上がっています。
有利子負債もなく、資金も潤沢です。

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ストックオプションの行使価格は、第1回(平成2004年3月23日)行使価格1,000円、第2回(平成2006年3月27日)行使価格1,500円、第3回(平成2006年11月20日)行使価格1,500円、第4回(平成2008年4月7日)行使価格1,600円、第5回(平成2009年5月8日)行使価格1,600円ときれいな上昇カーブを描いています。

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上場後の社長の持株比率は約25%となります。

従業員のインセンティブはストックオプションによっています。

【リンク】

http://www.oisix.com/

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【資本政策詳解】ビューティガレージ

ビューティガレージの株式上場の概要は次の通りです。

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ビューティガレージは、2003年設立、理美容室などサロン向けの物販販売、店舗設計のほか、不動産紹介や人材紹介、講習会運営なども提供しており、サロンの新規開業支援と経営支援をワンストップサービスで行っている企業です。

公募価格は2,300円、予想PER14.5倍での株式公開となりました。

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売上、利益とも順調に積み上がっています。

直前期にその前期まで連結子会社であったBG ナビを売却し連結範囲から外すとともに、新たにムサシの株式を追加取得し、持分法適用関連会社から連結子会社にするという連結範囲の変更を行っています。

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第三者割当増資の発行価格が、2008年は225千円であったのが、2011年は140千円と下がっているのが目につきます。
2011年12月のストックオプションの行使は、2004年12月に発行した分で、従業員に付与されたものです。

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上場後の社長の持株比率は約34%、社長と役員合わせて50%を超える資本政策になっています。
なお、上記BGナビ株式売却に伴い、同社代表取締役が一部持株の売却を行っています。

従業員のインセンティブは現物株、ストックオプション、従業員持株会によっています。

【リンク】

株式会社ビューティガレージ

 

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【資本政策詳解】メドレックス

メドレックスの株式上場の概要は次の通りです。

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メドレックスは、2002年設立、現在開発中のETOREATなど当社独自の経皮吸収*型製剤技術を 基に新たな医薬品を生み出す創薬企業です。

イオン液体を利用した独自の経皮吸収型製剤 技術ILTS®(Ionic Liquid Transdermal System)を中心とした医薬品製剤技術により、薬効の極 大化、副作用の低減、飲み忘れ防止や経口投与が困難な患者への投与を可能にして、新たな付加価 値を有する医薬品を生み出すことを目指しています。

公募価格は1,000円での株式公開となります。昨日は公募価格の2.3倍に当たる2,300円まで気配値を切り上げましたが、買い注文が膨らみ、売買が成立しませんでした。

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創業以来赤字が続いており、2012年9月末現在累損が3,428百万円まで膨らんでいます。
資本金と資本剰余金の合計が3,837百万円あるので、これを取り崩すことで、累損を補填することも可能ではありますが、現在開発中の新薬が上市されるまで、赤字が継続すると予想されるため、現時点での補填は行っておりません。

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創業期からの必要資金は主にVC等からのエクイティ・ファイナンスにより調達しています。

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上場後の社長一族の持株比率は約20%に見た図、典型的なVC型の資本政策となっており、ファンドの今後のexitが注目されます。
従業員のインセンティブはストックオプションによっています。

【リンク】

株式会社メドレックス

 

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【資本政策詳解】ユーグレナ

ユーグレナの株式上場の概要は次の通りです。

ユーグレナは、2005年設立、微細藻ユーグレナ(和名:ミドリムシ)を活用した機能性食品の製造・販売、バイオ燃料・環境技術の研究開発などを展開をしている企業です。
JXホールディングス傘下のJX日鉱日石エネルギーなどとミドリムシを使ったジェット燃料の研究をするほか、大学との共同研究プロジェクトを複数進めています。

公募価格は1,700円、予想PER17.0倍という水準での株式公開となります。

黒転したのは2010年9月ですが、それ以降順調に利益が積み上がっており、2012年6月末時点の現預金残高は894百万円あります(総資産は1,368百万円)。

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創業期から黒転するまでの間の必要資金は主にVC等から調達しています。発行価格は、事業の進展に伴い、徐々に引き上げられています。

上場後の出雲社長の持株比率は約21%(新株予約権考慮後)、VC型の資本政策となっており、ファンドの今後のexitが注目されます。従業員のインセンティブはストックオプションによっています。

【リンク】

株式会社ユーグレナ

 

 

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【資本政策詳解】チムニー

チムニーの株式上場の概要は次の通りです。

チムニーは、居酒屋「はなの舞」など飲食店の運営およびフランチャイズチェーン展開をしている企業です。2010年にMBOに伴い上場廃止となり、米投資会社カーライル・グループ傘下で経営改革を進めていましたが、今般東証に再上場することになりました。

公募価格は1,000円、予想PER16.0倍という水準での株式公開となります。

2012年6月にその他資本剰余金を原資とした自己株取得(35億円)を行っています。投資家はIPO前に一部キャピタルゲインを稼得したということです。

上場後もファンドが45%相当の株式を保有しており、どのようにexitするか注目されます。従業員のインセンティブは従業員持株会とストックオプションによっています。

和泉社長は、MBOの際に持株207,100 株すべてを4億6千万円で売却しています。その後このうち3億円を新会社に投じています(表2 (注)3)。

和泉氏が上場時点で保有する現物株600,000株はこの時に取得したものです(他にストックオプション200,000株あり)。

600,000株ということは、公募価格で計算すると6億円になります。2年半で3億円が6億円、年間利回りは30%を超えます。MBO(LBO)が現代の錬金術と言われるゆえんです。

本件はMBOというより、買収資金の半分を借入により調達したファンドによるLBOです(2009年11月7日エントリー「チムニーMBO」)。

経営者である和泉社長は、このアレンジメントに参画したに過ぎず、経営者による買収などというものではないことに留意する必要があります。

【リンク】

チムニー株式会社

 

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【資本政策詳解】IBJ

IBJの株式上場の概要は次の通りです。

IBJは、2006年設立、ソーシャル婚活メディアを中心とした各種婚活サービスの運営およびライフデザインメディア事業などを展開している企業です。

主に結婚相談所ネットワークシステムの開発及び運営を目的として設立され、その後、2009年1月に、主に婚活SNSの運営を手がけていた株式会社ブライダルネットを吸収合併しています。

経営陣には、日本興業銀行や商工ファンドなど金融機関の出身者が顔を連ねています。
社名のIBJは社長が勤務していた興銀の略称にちなんでいるそうです。

公募価格は1,450円、予想PER16.5倍という水準での株式公開となります。

2008年12月期から2010年3月期まで、3期連続して経常損失及び当期純損失を計上した結果生じた欠損を、2009年に行った合併及び株式交換により生じたその他資本剰余金を取り崩ししたことにより、補填しています。

社長他取締役及びその同族により2/3超の持株比率を確保する資本政策になっています。

従業員のインセンティブは従業員持株会によっています。
(ストックオプションの発行はありません)

【リンク】

株式会社IBJ

 

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【資本政策詳解】ありがとうサービス

ありがとうサービスの株式上場の概要は次の通りです。

ありがとうサービスは、2000年設立、「HARD OFF」および「BOOK OFF」のFC店舗の運営を行うリユース事業ならびに「モスバーガー」などのFC店舗の運営などを行うフードサービス事業を展開している企業です。公募価格は1,170円、予想PER4.0倍という水準での株式公開となります。

愛媛県で食品スーパー等を展開している今治デパートからスピンアウトした事業を基盤にFC店舗を多店舗展開して来ています。

 

2008年2月期において、減損損失130,588千円を含め141,795千円の特別損失を計上したことにより生じた欠損を資本準備金の取り崩しにより、一部補填しています。

上場直前時点で筆頭株主である井本社長の持株比率は78%ありましたが、IPOの際売り出しを行ったため、IPO後は50%を割る資本政策になっています。50%超を確保する資本政策も可能であったと思われるので、この辺は井本社長の意思によるものと思われます。

従業員のインセンティブは従業員持株会と現物株によっています。

この会社に限った話ではありませんが、井本社長と近親者が、銀行借入その他の債務について多額の個人保証を行っていましたが、上場により解消されています。銀行保証をはずすということもIPOのひとつの目的であったのかもしれません。

【リンク】

株式会社ありがとうサービス

 

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【資本政策詳解】モブキャスト

モブキャストの株式上場の概要は次の通りです。

モブキャストは、2004年設立、モバイルエンターテインメントプラットホームの運営を行っている企業です。
公募価格は800円、予想PER8.2倍という水準での株式公開となります。

2010年12月期は売上4億円から2011年12月期は売上20億円と大きく売上を伸ばし手のIPOとなります。

第三者割当増資により事業資金の調達を行ってきています。

注3の株式報酬型新株予約権の行使(行使価格1円)が注目されます。

上場会社では長期インセンティブとして利用されるケースがありますが(2011年10月8日「取締役の業績連動報酬、算定方法の開示広がる」)、未上場会社の資本政策としても利用されるようになっています。

上場直前時点で筆頭株主は藪社長ではあるものの、持株比率は44%しかありません。他の取締役と合わせて50%超を確保する資本政策になっています。

従業員のインセンティブはストックオプションと現物株によっています。
(潜在株式の割合6.23%)

【リンク】

株式会社モブキャスト
http://mobcast.co.jp/

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【資本政策詳解】アイスタイル

アイスタイルの株式上場の概要は次の通りです。

アイスタイルは、1999年設立、化粧品口コミサイト運営事業を行っている企業です。
公募価格は840円、予想PER15.4倍という水準での株式公開となりました。

社長の吉松氏はアンダーセンコンサルティング出身(他に2名の取締役もアンダーセン出身)で、1999年(ネットバブルの直前)に当社を設立しています。

2011年12月31日現在、総資産23億円のうち12億円が現預金であり、資金調達を目的とした上場ではないものと思われます。

2008年に第三者割当増資が行われていますが、このときの発行価格1200円(株式分割考慮後)は、今回のIPOの公募価格840円を上回っています。

そもそもこの1200円という発行価格は、2008年6月期は、160,457千円の当期純損失を計上していたこと、1株当たり純資産は227.57円(株式分割考慮後)であったことを考えると、相当に強気のバリュエーションであったと言えます。

ちなみに2010年から2011年にかけて発行されたストックオプションの行使価格、及び株主間移動は400円(株式分割考慮後)
で行われています。

吉松社長の上場直前時点の持株比率は、32.3%でした。

従業員のインセンティブは主にストックオプションによっています(潜在株式の割合12.65%)。

大株主に、ヤフー、サーバーエージェント、DAC、ベネッセといったビジネスパートナーが名を連ねているのが特徴的です。

【リンク】

株式会社アイスタイル

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