【資本政策詳解】キャンバス

キャンバスの株式上場の概要は次の通りです。

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キャンバスは、2000年設立、細胞周期に関する基礎研究の成果をもとに、正常細胞に影響が少ない抗ガン剤の研究及び開発を単一事業としてを行っている創薬企業です。

公募価格は2,100円、初値3,730円という水準での株式公開となりました。

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キャンバスの主な資本政策は (表2)の通りです。

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マイルストーンがあらかじめ設定されていて、予定通り増資が行われているように推察されます。具体的には、2005年11月の増資は、米国での臨床試験開始後に行われています。

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代表取締役社長の河邊氏は現物株を持たず、ストックオプションのみを有しています。従業員のインセンティブもストックオプションによっています。

典型的なVC型のIPOです。

武田薬品との共同事業化契約を締結しており、キャンバスと武田薬品は米国市場において共同開発と共同販売を行い、利益を按分する傍ら、コストも応分に負担することになっています。したがって今後も資金調達が会社にとって重要な課題です。

【リンク】

株式会社キャンパス