【資本政策詳解】デ・ウエスタン・セラピテクス研究所(DWTI)

DWTIの株式上場の概要は次の通りです。

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DWTIは、1999年設立、医薬品の研究開発を行い、一定段階(現在のところ非臨床試験に到達する前の段階を基準)に到達した開発品を製薬会社等にライセンスアウトを実施することによって収益を獲得する創薬事業を展開している会社です。

公募価格は290円、初値315円という水準での株式公開となりました。

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DWTIの主な資本政策は (表2)の通りです。

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典型的なVC型の会社で、マイルストーンがあらかじめ設定されていて、マイルストーンに従い増資が行われているように推察されます。ただし、2008年7月の増資に関しては、その直前の発行価格800円(希薄化考慮後)に対し250円と大きく価値を下げており、想定外であったと思われます。

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代表取締役社長の日高氏は前社長若狭壮行氏逝去を受けて2008年12月26日に常務取締役総務管理部長から社長に就任したもので、それにしてはご自身と親族保有分を合わせて50%超の株式を保有しており、若干奇異な印象を受けます。

公開直前の株式の移動がないことから、事業承継が相当以前に完了していたのかもしれません。従業員のインセンティブはストックオプション及び現物株によっています。従業員持株会は設立されていません。

【リンク】

「IRライブラリー」デ・ウエスタン・セラピテクス研究所(DWTI)