円、1ヶ月半ぶり88円台

17日の外国為替市場で円相場は一時、1ドル=88円73銭まで上昇し、およそ1ヶ月半ぶりの高値をつけた。低金利のドルを元手に高金利通過などに投資する「ドルキャリー」取引が活発になっているほか、一部の短期金利ではドルが円を下回り、ドルを売って円を買う動きにつながっている。急速なドル安は世界経済の新たな不安定要因になりかねないと、各国の当局者が警戒を強めている。
(日本経済新聞2009年11月18日7面)

【CFOならこう読む】

「ドル安の背景にあるのがドルキャリー取引だ。日銀が量的緩和政策を採用していた2000年代半ばには、円を売って高金利通貨に投資する「円キャリー取引」が盛んだったが、現在は政策金利が実質ゼロのドルを元手にした取引が市場を席巻している。」(前掲紙)

円高というより、ドル安ということです。適度なドル安は望ましいとの米国の本音も見え、円高ドル安が緩やかに進む可能性があるというのが今日のニュースです。

リスクの値段とも言うべき通貨オプションのボラティリティは、

円・ドル

1ヶ月 11.6%(前日11.6%)
3ヶ月 12.5%(前日12.6%)

と11月上旬と比べ低下しています。

今はヘッジをするには良いタイミングかも知れません。

【リンク】

なし