【資本政策詳解】ヤーマン

ヤーマンの株式上場の概要は次の通りです。

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ヤーマンは、1978年設立、家庭用美容健康機器の研究・開発、製造および仕入れ販売、化粧品の仕入れ販売、生活雑貨などの仕入れ販売ならびに先端電子機器の輸入販売を行っている会社です。

公募価格は3,700円、2010年4月期見込みEPSが312.23円なのでPER11.8倍という水準での株式公開となりました。

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ヤーマンの主な資本政策は (表2)の通りです。

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2008年4月30日に山﨑行輝取締役会長から役員・従業員に対し合計14,300株の株式譲渡が行われています。譲渡価格は1,000円、移動価格は、純資産方式により算出した価格を総合的に勘案して決定しています。

翌期(8月29日)に行われた第三者割当増資の価格が4,500円と比較するとかなり安いといえますが、個人間の株式譲渡で役員・従業員のためのインセンティブ目的で行われたものと推察されることから特段問題はないと思われます。

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山崎性だけで50%超の持株比率を上場後も確保する資本政策になっています。僕の言う典型的な相続銘柄です。従業員のインセンティブは現物株によっており、ストックオプションは発行していません。
これもまたJASDAQらしいIPOと言えます。

【リンク】

ヤーマン株式会社