ウィリアム・シャープ創業の投資助言会社が上場

米投資助言会社フィナンシャル・エンジンズ(FE)が16日、ナスダック市場で新規株式公開(IPO)した。投資家の需要が大きく、今年のIPOで公募価格が当初予想を上回る初めての案件となった。
(日経ヴェリタス2010年3月21日52面)

【CFOならこう読む】

「FEはノーベル経済学賞を受賞したウィリアム・シャープ氏が1990年に創業。確定拠出年金の401k投資助言ビジネスを手掛ける。独自に開発したコンピューターモデルを使ったアドバイスが売り物だ」

あのCAPMのシャープです。

日本の経済学者で実務家としても成功しているのは野口悠紀雄さん位でしょうか?
もっとも野口氏の場合、ご自身の専門分野とは無関係の手帳が売れているわけで、専門分野をビジネスに応用して成功しているる人は見当たりません。

「IPOが好調だった背景には、シャープ氏の名声もさることながら、同社のビジネスが401k加入企業向けに助言をするという高齢化社会の成長分野であることが市場の高い評価を得たようだ」
(前掲紙)

日本でも確定給付型の年金から確定拠出型の年金に移行していくと考えられることから、この手のビジネスに対する需要は今後増大していくと思います。

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