企業の資金調達、長期化

国内銀行の資金運用が長期化している。景気低迷で貸し出し難が強まり、優良企業向けを中心に企業側の求める長期融資に応じるケースが増えてきた。債券投資で少しでも高い金利収入を得ようと、購入対象を中期債から長期債へと比重を移す動きもある。こうした動きは当面の収益を押し上げるが、金利が上昇に向かうと債券の含み損拡大や融資の逆ざやなどのリスクもはらむ。
(日本経済新聞2010年4月20日4面)

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今日は備忘記録です。

「日銀がまとめた「金融システムリポート」によると、2009年4~9月期に大手銀行の貸し出しの返済期限までの平均期間は1.02年で5年連続で長くなった。
(中略)
一方地銀でも平均の貸出期間は1.66年まで長期化」(前掲紙)

「金融危機当時に資金繰りへの不安を経験した企業は、社債など期間が長めで、固定金利型の資金調達を選ぶ傾向を強めている。銀行からの融資でも「長期借入に乗り換える動きが2009年度入り後鮮明になった」(日銀)という」(前掲紙)

【リンク】

2010年3月「金融システムレポート」日本銀行[PDF]