富士通の議決権行使結果

富士通が21日に横浜市内で開いた株主総会は、野副州旦元社長の辞任問題に株主の質疑が集中した。「企業イメージが下がった」「同じ問題を起こさないでほしい」などと厳しい声が相次いだ。今回の騒動で同社は辞任理由を半年後に訂正するなど情報開示で不備もあり、コーポレートガバナンス(企業統治)の強化が課題となりそうだ。
(日本経済新聞2010年6月22日9面)

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「取締役選任議案では、株主から間塚会長ら3人の除外を求める緊急動議が提案されたが否決され、原案通り承認された」(前掲紙)

株主総会議決権行使結果(賛成の割合)は以下の通りでした。

第1号議案 取締役10 名選任の件

間塚道義 86.57%
大浦溥  85.36%
伊藤晴夫 89.34%
山本正已 98.68%
石田一雄 98.73%
藤田正美 98.41%
加藤和彦 98.73%
肥塚雅博 98.46%
石倉洋子 99.01%
国分良成 99.25%

第2号議案 役員賞与支給の件 72.47%

(2010年6月21日プレスリリースより)

1号議案では、間塚氏、大浦氏、伊藤氏の賛成の割合が90%を割っています。しかしそれ以上に、2号議案(役員賞与支給の件)の賛成の割合が低いことが目を惹きます。

【リンク】

2010年6月21日「第110 回定時株主総会議決権行使結果について」富士通株式会社[PDF]