エルピーダ続報

エルピーダがストップ高。新株予約権付社債(CB)発行による一株価値の希薄化懸念から株価は大きく下落したが、この日まで4営業日続伸し、CBの下限転換価格(509円)を上回る水準まで回復した。
(日本経済新聞 2008年11月6日 20面 株式往来)

【CFOならこう読む】

「5日に提出された大量保有報告書から、割安株投資で知られる米資産運用大手のアライアンス・バーンスタインが10月29日までに9.31%の株式を取得していたことが分かった。共同保有分を合わせると11.9%になり、実質的に筆頭株主に浮上した可能性がある。」(前掲)

エルピーダのMSCBについては、10月20日に取り上げました。
https://cfonews.exblog.jp/8789670/

MSCB発行をリリースした10月15日の終値1383円から400円まで下げた後、4営業日続伸し、昨日674円まで戻しています。

記事にあるアライアンス・バーンスタインとは、アクサ・フィナンシャル・インクが63.2%の持分を有する世界有数の資産運用会社です。運用資産総額は8004億米ドル、うち約半分をバリュー株に投資しています。

9月末の時点では、大株主にアライアンス・バーンスタインの名前はありません。PBR0.15倍という水準を割安とみて、大きな投資に踏み切ったのでしょう。

捨てる神あれば、拾う神あり?!

【リンク】

アライアンス・バーンスタイン株式会社
http://www.alliancebernstein.co.jp/