長短金利差が急拡大

金融市場で長期と短期の金利差が急速に広がっている。株高や赤字国債の増発懸念から10年債の入札がやや不調に終わり、長期金利は昨年12月以来の水準まで上昇した。
長短金利は昨年12月以来の水準まで上昇した。一方、日銀による大量資金提供が続き、短めの金利は低空飛行が続く。金利差が今後どう動くか。市場が景気の先行きをどうみているかを読み取るうえでひとつのヒントになりそうだ。

(日本経済新聞2009年4月3日17面 マーケットウオッチャー)

【CFOならこう読む】

10年債と2年債との金利差は2日、0.975%と昨年11月以来の大きさに広がった。1%まで広がれば、日銀の利上げ局面が続いていた2006年10月以来となる。国庫短期証券3ヶ月物との差も1.14%と昨年6月依頼に広がっている。

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日本経済新聞2009年4月3日17面 マーケットウオッチャー

財政出動による赤字国債の増発懸念と株高局面であることから長期債の入札がやや不調であるということです。

長短金利差が広がる局面は通常、市場参加者の間で景気の先行きに強気な見方が増えているといったケースが多いのですが、今回は需給の要因の影響が大きく、「月末までには長期金利は低下に転じる」との見方が優勢のようです。

ここは少し様子を見た方がよいかも知れません。

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