【資本政策詳解】イー・ガーディアン

イー・ガーディアンの株式上場の概要は次の通りです。

イー・ガーディアンは、1998年設立、インターネットメディアを運営するクライアントに対し、当該インターネットメディアに投稿されるコメント等への監視サービスを提供する掲示板投稿監視事業を行っている企業です。

公募価格は1,300円、予想PER8.5倍という水準での株式公開となります。

掲示板投稿監視事業特化して間がなく、現在第2創業期にあるといえます。
掲示板投稿監視事業の過去3期の売上高は次の通りです。

2007年9月期 342,426千円
2008年9月期 461,106千円
2009年9月期 858,602千円

イー・ガーディアンの主な資本政策は (表2)の通りです。

創業者が経営からすでに退いており、社長の高谷氏の持分は上場直前時点で12.43%にすぎません。筆頭株主はVCであるドリームインキュベータと高谷氏は新株予約権により持分を確保しています。

2010年7月9日の新株予約権行使は高谷社長、7月16日はドリームインキュベータによるものです。

イー・ガーディアンはVC型であり、上場後は経営権を確保する株主がおらず、また流動株の比率も約25%と比較的高いことから、経営体制は安定しているとは言えません。そういう意味では、掲示板投稿監視事業の主力販売先であるグリー(2010年9月期第3四半期累計期間は38.3%)との関係が今後も重要であると思われます。

【リンク】

イー・ガーディアン株式会社