CDS保証料低下?

市場は底なしの悪化にブレーキがかかったことに注目する。
3月初めに3%弱まで跳ね上がっていたトヨタ自動車のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)保証料は2%弱まで低下。トヨタ同様、商船三井は4%台から2%台半ば、三井物産は2%台半ばから1%半ば、日産自動車は7%強から5%台半ばへそれぞれ保証料が低下した。
(2009年4月5日 日経ヴェリタス 3面)

【CFOならこう読む】

クレジットデフォルトスワップ(CDS)は、債権を直接移転することなく、信用リスクのみを移転することができるデリバティブ取引です。

CDS取引では、「プロテクション」を売買するという概念を用い、信用リスクを移転します。

保有債権等の信用リスクを回避したい場合、CDS取引ではプロテクションの買い手となります。 プロテクションの買い手は、取引相手となるプロテクションの売り手に対し、信用リスクに基づく対価(「プレミアム」といいます。)を支払います。

具体的な計算例は3月9日の当ブログをご参照下さい。

下の表は、2009年3月6日時点でCDS参考値のうち10%以上のプレミアムになっている銘柄の4月3日現在の状況を示したものです。

20090406
(出所:東京金融取引所ウェブサイト

これを見る限り、底を打ったというより、銘柄毎の選別を強めているという感じがするのですが、いかがでしょう。

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