【資本政策詳解】日本メディカルネットコミュニケーションズ

メディカルネットの株式上場の概要は次の通りです。

メディカルネットは、2001年設立、歯科医院、エステサロン等のポータルサイト運営およびSEM(検索エンジンマーケティング)、HP(ホームページ)制作サービス提供などを行っている企業です。

公募価格は840円、予想PER17.7倍という水準での株式公開となりました。

規模は小さいものの業容は順調に拡大しているという印象です。

メディカルネットの主な資本政策は (表2)の通りです。

2007年9月に医療事業者限定ポータルサイト「m3.com」を運営するエムスリーと業務資本提携を行い出資を受けています。
資本提携の主な目的は、事業シナジーが見込まれるエムスリーに安定株主になってもらうことにあると思われます。

なお、エムスリーとの関係について事業等のリスクとして次の開示を行っています。「将来において何らかの要因によりエムスリーグループの事業戦略やグループ戦略(当社株式等の保有方針を含む)に変化が生じた場合には、当社の事業展開やその他に影響を及ぼす可能性があります」

上場後も大株主上位には同族関係者が並び、エムスリー併せて2/3超を確保する資本政策となっています。従業員のインセンティブは従業員持株会(保有割合0.42%)とストックオプションによっています。

早川亮社長が未行使のストックオプションを500,000株保有していることもあり、潜在株式の割合は16.61%とかなり大きなものになっています。

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