低格付社債のスプレッド上昇ースルガコーポ債デフォルト

スルガコーポ、再生法申請 普通社債、7年ぶり不履行に

東証2部上場の不動産会社、スルガコーポレーションは24日、東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理されたと発表した。負債総額は約620億円。同社は7月25日付で上場廃止となる。取得した商業ビルの入居者立ち退き交渉をめぐる弁護士法違反事件で、暴力団に近いとされる不動産仲介会社との関係が表面化。資金調達が困難になったという。同社が発行した公募普通社債はデフォルト(債務不履行)になる。
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20080625AT1D240AI24062008.html

【CFOならこう読む】

スルガコーポレーションの社債(120億円)デフォルトの影響を受け、低格付債利回りの国債に対する上乗せ幅(スプレッド)が一段と拡大する可能性があります。

国内でのデフォルトは二〇〇一年のマイカル以来、約七年ぶりです。昨日は市場全体に警戒感が広がり、この日は流通市場でトリプルB社債(格付投資情報センター=R&I)の平均スプレッドは、一・三四六%と前日比〇・〇〇六ポイント広がっています。

当面、低格付債の発行が難しくなり、資金調達に影響が出る会社もありそうです。

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