JVCケンウッド社債の償還繰延 ー 新株予約権を無償で割り当てることで社債権者の合意を得る
JVC・ケンウッド・ホールディングスは15日、発行済のしぼ社債120億円について、新株予約権を割り当てることで社債権者の合意を得て、償還を繰り延べると発表した。
(日本経済新聞2011年7月16日15面)
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社債の償還を繰り延べることにより減少する、元利金のキャッシ ュ・フローの割引現在価値相当分に見合う公正価値を現金で支払う代わりに、同額の公正価値(オプション・バリュー)を有する新株予約権を無償で割当てるものです。
新株予約権の発行価額は120億円。
行使価額は新株予約権の条件が決定される日における当社普通株式の時価として 当社取締役会が合理的に決定する価格に 120%を乗じた額を下限とし、市場動向等を踏まえながら今後決定されます。
新株予約権の行使により生ずる希薄化を抑えるため、ネット・シェア・セトルメント条項(行使時におけるオプションのイン・ザ・マネー部分に相当する株式を交付財産として新株予約権を会社が取得することを可能とする条項)が付与されるとのことです。
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