円最高値に迫る

11日の東京外国為替市場で円相場は一時、1ドル=76円30銭まで上昇し、東日本大震災直後の3月17日に付けた過去最高値(76円25銭)に迫った。
(日本経済新聞2011年8月12日1面)

【CFOならこう読む】

「米欧の債務問題や世界経済の減速への懸念が高まるなか、対外債権国通貨の円を「安全資産」として買う動きが強まっている。米金融緩和の長期化観測による日米金利差の縮小も、投機筋の円買いを勢いづけている」(前掲紙)

CFOとしては、ヘッジをどうするか悩むところですが、この点、今日の新聞の13面でホンダの池CFOが次のように述べています。

-為替予約など財務面でどう対処しますか。

「為替予約は実勢に沿って粛々とやるのみだ。(独自の予想を立て)どんどん先の予約
を入れることはない。『当たるも八卦当たらぬも八卦』になる。過去の経験からも、
じたばたしてもろくなことがない」」
(日本経済新聞2011年8月12日13面)

私も池CFOの意見に賛成です。
どんどん先の予約を入れることだけでなく、独自の相場観から為替予約を入れない、ということも避けるべきだと思います。

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