【資本政策詳解】菊池製作所

菊池製作所の株式上場の概要は次の通りです。

菊池製作所は、1976年設立、精密板金技術、各種成形技術、アルミホットダイカスト技術、プレス技術、機械加工技術などを用いた試作品、金型ならびに量産品の製造を行っている企業です。

公募価格は1,100円、予想PER7.9倍という水準での株式公開となりました。

菊池製作所の顧客は、携帯電話・デジタルカメラ等の精密電子機器メーカー、事務機器メーカー及び自動車部品メーカーであり、取引先の新製品開発計画、モデルチェンジの周期、開発予算及び市場動向に影響を受けます。過去の業績を見ても、大きく売上高が変動している年が散見されます。

単体財務諸表上の売上高

2007年4月期 5,708百万円
2008年4月期 7,339百万円
2009年4月期 6,285百万円
2010年4月期 4,938百万円
2011年4月期 6038百万円

菊池製作所の主な資本政策は (表2)の通りです。

ここに記載した以外に、2009年7月以降、株主間の株式移動が10件程度行われていますが、移動価格は全て修正簿価純資産基づき算出された1,150円によっています。

典型的なオーナー型のIPOで、上場後も菊池家の持分割合が約2/3を占める株主構成となっています。

従業員のインセンティブは従業員持株会と現物株によっています。

(従業員持株会の上場直前時の持株比率6.14%)

【リンク】

株式会社菊池製作所