【資本政策詳解】リブセンス

リブセンスの株式上場の概要は次の通りです。

リブセンスは、2006年設立、成功報酬型求人情報サイト「ジョブセンス」などのインターネットを利用した各種情報メディアの運営を行っている企業です。創業者である村上太一氏は、早稲田大学1年生の時に実施された「ベンチャー起業家養成基礎講座」のビジネスプランコンテストにおいて、現在の当社主要メディア「ジョブセンス」の基本概念となるネットを活用した人材ビジネスを発表し、最優秀賞を獲得。

その後、大和総研でのインターン等を経て、上記の最優秀賞を獲得したビジネスプラン実現を目的として当社を設立しました。

公募価格は990円、予想PER11.3倍という水準での株式公開となりました。

【クリックすると拡大表示します】

設立から上場まで第三者割当増資が全く行われていません。資金を要するビジネスモデルではないのでしょう。

オーナー型のIPOで、上場後も村上社長の持分割合が単独で約2/3を占める株主構成となっています。

従業員のインセンティブはストックオプションによっています(潜在株式の割合2.43%)。

特筆すべきところがない資本政策ですが、オーナー経営者が売出しを行っている、社外監査役が株式を保有している、会社ウェブサイトに投資家用のページがない等会社の姿勢に多少甘さを感じます。