オリンパス事件、もう1つの懸念

12月6日に第三者委員会の報告書が公表され、「飛ばし」とその処理の全貌が明らかになりました。

この事件について、フィナンシャルタイムズが記事を掲載したのは、10月15日でした。私はこの記事を15日の朝に読み、これは大変な事だと感じ、ブログに取り上げようかとも思いましたが、15日は土曜日で所用で出かけなければいけなかったのと、すぐにマスコミが大きく取り上げるだろうから、それを待とう思い15日にブログで取り上げるのはやめました。

ところが17日(月)になっても毎日新聞以外の国内メディアはほとんど取り上げておらず、おかしな外人経営者が会社を滅茶苦茶にしようとしたのでクビになったとの既定路線で報道しているだけでした。私が17日(月)の朝、フィナンシャルタイムズの記事を一部翻訳し、ブログ(2011年10月17日「オリンパス、前社長『不明朗買収、調査で解職』」)にアップした時点でも、国内メディアの反応は薄かった。

しかし、私ですらフィナンシャルタイムズを読んで、ほぼ今回の第三者委員会の調査報告書が明らかにした事実を推測することができたわけで、大手マスメディアが事の重大性に気付いていなかったとは思えません。

明らかに初動が遅かった。それが何故であったのか。

国内マスメディアは自らの問題として徹底的に調査する必要があるのではないでしょうか?

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