東大、秋入学に全面移行

入学時期の見直しを検討していた東京大学の懇談会が、学部の春入学を廃止し、国際標準である秋入学への全面移行を求める中間報告をまとめたことが17日わかった。入学試験は現行通り春に行う。国際化の推進と、入学前の学生に多様な経験を積ませることなどが狙い。中間報告は早期実現を求めており、東大は学内論議を活発化させ最終方針を決める。
(日本経済新聞2012年1月18日1面)

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「中間報告が、他大学の入学時期や企業の採用活動、国家試験の実施時期などの議論に一石を投じるのは確実で既に一部大学に追随の動きがある」(前掲紙)

日本がグローバル化していくためには、大学がグローバル化していくことが必要条件になると思います。いずれにしても、今のようにクラスのほとんどが日本人という大学は、この先、生き残るのが難しいと思います。

ただし、当然のことながら秋入学にすればそれだけで世界中から優秀な学生が大挙して押し寄せてくるということは全くないわけで、真にグローバル化するためには抜本的な改革が必要です。

大学の組織というのも他の日本の組織同様とても内向きですので、自ら変わるということはないように思います。したがって学生や企業がブランド名に惑わされず、大学を厳しく評価することがとても重要です。魅力ある大学に変われた大学が正しく評価されれば、他の大学も変わらざるを得ないでしょう。

東大が変われば他も追随するという時代ではないと思います。

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