マツダ1700億円調達

マツダが総額1700億円規模の資金調達に踏み切る。前回の増資からわずか2年3ヵ月で再び大型の資金調達に踏み切るのは、急速な円高や販売競争の激化という逆風にマツダの構造改革が追いつかなかったためだ。
(日本経済新聞2012年2月22日9面)

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マツダは自己資本比率が19.2%と低く、また戦略商品の開発や新興国生産の拡大のための資金ニーズがあることから、増資の必要性は理解できます。それでも増資により発行済株式数は1.3倍に増え、ダイリューションが生じることが嫌われ、昨日株価は10%程度下落しました。

2009年10月の増資の際には、業績予想上方修正次世代エコカーの開発というエクイティ・ストーリーが評価され、発表当日7.5%高と株価が大幅に上昇しました(詳しくは2009年10月7日のエントリーをご覧下さい。2009年10月7日「マツダのエクイティ・ストーリー」)。

「前回の増資(約1千億円)の際も、次世代エコカーの開発資金の確保などが理由だった。新たに集める資金は今度こそ利益成長に結びつくのか、経営陣が投資家への説明責任を負っているのは言うまでもない。」
(前掲紙)

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