ウォーレン・バフェットの手紙ー2011アニュアルレポート

前週末にバークシャー・ハザウェイが開示した年次報告書。同社を率いるウォーレン・バフェット氏が株主に宛てた手紙を読み解くのが、市場関係者の恒例行事だ。「全体のトーンは米経済により強気だ」(ヘッジファンドの運用者)。住宅と銀行の先行きを明るく見ているのが目を引く。
(日本経済新聞夕刊2012年2月28日3面)

【CFOならこう読む】

「昨年に住宅の反転が「1年以内」としたのは誤りとしながらも、改めて「住宅は回復してくる」と主張。人口増による世帯数の伸びで供給過剰が次第に解消されるとの見立てだ。在庫がはければ新築も上向く。失業率も驚くような低下を示すようになるだろうと予想した。「米国にとって最善の日が待っている」(前掲紙)

“America’s best days lie ahead.”
何て力強い言葉でしょう。

バフェットはオバマ政権の政策が正しいから、景気が上向くと言っているのではありません。
“our market system will restore the needed balance “
市場の自律力を信じているのです。

何かというと政治や政府のせいにするどこかの国の経営者とは大違いです。経営者だけでなく、マスコミも含め日本国民全てがこの態度を改めないと、大きな政府はさらにどこまでも膨張し、消費税をどこまで上げても財政再建など夢のまた夢ということになりかねません。

【リンク】

「BERKSHIRE HATHAWAY INC. 2011 ANNUAL REPORT」 「PDF」