AIJ投資顧問による年金消失問題、顧客側の責任

AIJ投資顧問による年金消失問題で、証券取引等監視委員会は12日、同社の勧誘取引について金融商品取引法違反(契約に関する偽計)の疑いが強まったと判断、検察への告発を担当する特別調査課に専従班を置き、今月下旬にも強制捜査の乗り出す方針を固めた。
(日本経済新聞2012年3月13日1面)

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「AIJが業界団体「日本証券投資顧問業協会」に提出した資料によると、同社は2006年3月末時点で企業年金や事業法人、学校法人と61件の投資一任契約を結び、運用資金は645億円だった。
その後、急速に契約件数を伸ばし2008年のリーマン・ショックによる株価急落にもかかわらず、2009年3月末の契約件数は125件と倍増。2011年9月末も127件に増えた」
(日本経済新聞2012年3月13日39面)

騙す方が悪い。圧倒的に悪い。

が、騙される方も悪い。というより基本的な投資教育を受けている人であれば、このような詐欺に引っかかることはないでしょう。

企業年金、事業法人、学校法人の担当者は、それなりの資質を備えているのでしょうか。最低限の勉強はしている(させている)のでしょうか。今回の事件を契機にこの面からの調査も行ってもらいたいものです。

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