【資本政策詳解】アイスタイル

アイスタイルの株式上場の概要は次の通りです。

アイスタイルは、1999年設立、化粧品口コミサイト運営事業を行っている企業です。
公募価格は840円、予想PER15.4倍という水準での株式公開となりました。

社長の吉松氏はアンダーセンコンサルティング出身(他に2名の取締役もアンダーセン出身)で、1999年(ネットバブルの直前)に当社を設立しています。

2011年12月31日現在、総資産23億円のうち12億円が現預金であり、資金調達を目的とした上場ではないものと思われます。

2008年に第三者割当増資が行われていますが、このときの発行価格1200円(株式分割考慮後)は、今回のIPOの公募価格840円を上回っています。

そもそもこの1200円という発行価格は、2008年6月期は、160,457千円の当期純損失を計上していたこと、1株当たり純資産は227.57円(株式分割考慮後)であったことを考えると、相当に強気のバリュエーションであったと言えます。

ちなみに2010年から2011年にかけて発行されたストックオプションの行使価格、及び株主間移動は400円(株式分割考慮後)
で行われています。

吉松社長の上場直前時点の持株比率は、32.3%でした。

従業員のインセンティブは主にストックオプションによっています(潜在株式の割合12.65%)。

大株主に、ヤフー、サーバーエージェント、DAC、ベネッセといったビジネスパートナーが名を連ねているのが特徴的です。

【リンク】

株式会社アイスタイル