富裕層増税は間違いーフェルドシュタイン教授

レーガン政権で大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を務め、米保守派の「ご意見番」ともいえるフェルドシュタイン・ハーバード大教授に米大統領の展望も併せて聞いた。
(日本経済新聞2012年5月25日7面)

【CFOならこう読む】

フェルドシュタイン氏は、バーナンキ氏とFRB議長の指名を争った米経済界の重鎮です。

−富裕層増税に抵抗するのは世論を少し見誤っているのではないか。
 『私は富裕層の中小事業者や企業経営者、投資家らに(ブッシュ減税を失効させ)実質増税するのは間違いだと考える』

−共和党の主張通り大型減税の一方で大幅な歳出削減をすれば経済効果が相殺されるのでは。
 『年金など(連邦歳出面)の改革は長期間かけ段階的に行うもので急激な引き締めは起きない。税率引き下げと租税特別措置の見直しなどによる課税ベースの拡大と組み合わせ、社会保障改革に取り組むように求めたい』
(前掲紙)

この議論、日本に持ってきてもそのまま通用するように思います。経済効果を考えると、富裕層増税は誤りだし、法人税、所得税はさらに減税が必要です。

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