北越紀州、大王製紙の筆頭株主に

製紙業界5位の北越紀州製紙は4位の大王製紙の株式の約2割を同社の創業者から取得し、筆頭株主となる方針を固めた。王子製紙、日本製紙グループ本社に次ぐ第3位連合が誕生する。大王は元会長の巨額借り入れ事件を機に深まった創業家との対立に終止符を打ち、北越紀州との提携で生き残りを目指す。
(日本経済新聞2012年6月20日1面)

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「北越紀州と大王製紙の創業家が、株式譲渡に向けて金額などを最終調整している。近く合意し、月内に発表する見通し。北越紀州は公正取引委員会による独占禁止法の審査を受けたうえで株式を取得する。業界再編の動きは、2006年に王子製紙が当時の北越製紙に敵対的TOBを仕掛けて失敗した後、北越製紙が2009年に紀州製紙を100%子会社化して以来」(前掲紙)

北越紀州は約2割を約100億円で取得するとのこと。大王製紙の時価総額は自己株式を除くと約480億円。この2割は96億円なので、プレミアムゼロで北越紀州は大王製紙の株式を取得することになります。

日本製紙、王子製紙はこれを指をくわえて眺めているのでしょうか?

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