北欧通貨、上昇が鮮明

北欧通貨の対ユーロ相場の上昇が鮮明だ。スウェーデン・クローナは8日、1ユーロ=8.27クローナ台と、2000年6月以来約12年ぶりの高値水準で推移した。ノルウェークローネも7月末以降、9年半ぶりの高値圏にある。欧州債務問題で北欧通貨が資金の一時的な逃避先となっている。
(日本経済新聞2012年8月9日15面)

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「北欧の両国はユーロ圏に比べ経済が堅調だ。ユーロ圏で財政危機がくすぶると、地理的にも近い両通貨は投資家により買われやすくなる。」(前掲紙)

通貨高は両国の輸出企業の収益を圧迫します。特にスウェーデンは輸出立国なので、中央銀行が利下げする可能性も取り沙汰されています。利下げされれば、ユーロとの金利差が縮小し、クローナ高が止まる要因となり得ます。

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