【M&A箴言集】みらかHD 鈴木社長

健康診断で血液や尿などを採られた人は多いだろう。みらかホールディングスは血液や尿を検査する薬や機器を製造するだけでなく、検査を病院から受託している。受託検査事業は価格競争が厳しく、利益率は総じて低い。みらかHDは徹底した合理化で収益源に育て、7期連続の増収増益を見込む。昨年には米国の受託検査会社を買収、海外展開にも乗り出している。
(日経ヴェリタス2012年9月23日1面)

【CFOならこう読む】

− 鈴木社長にとってM&Aとは。

「企業をグローバル競争に参画するレベルにもっていくために必要な手段だ。私は研究者として入社したが、1998年の米検査薬メーカーの買収にかかわった。適任者がいなかったというのが理由だが、これがなかったら今の私のキャリアもないし、会社も今の形にはなっていなかったと思う。昔のM&Aはのるかそるかといった賭けのような面があったが、今はスタッフもそろっており、目的をもってきちんと判断すれば使いこなせる。」(前掲紙)

鈴木社長は、もともと研究者で、研究所で検査役の研究をしていた人です。1998年にM&Aに関わったことをきっかけに経営戦略部門を担当するようになり、2003年に社長に就任しています。

M&Aは会社を買えるだけでなく、人のキャリアも変えるのですね。

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