2013年IPO、活況の兆し

企業が資本市場で資金調達する機運が高まってきた。今週は2013年の新規株式公開(IPO)がスタートし、医薬品製剤開発のメドレックスをはじめ3銘柄が上場する。昨年11月以降の株高で東京証券取引所1部のPBRが1倍を超え、株価の時価で資金調達すれば、企業の資産価値を上回る資金を得られるようになってきた。
(日経ヴェリタス2013年2月10日6ページ)

【CFOならこう読む】

「メドレックスは薬効成分が皮膚に浸透しやすい粘り薬などを開発するバイオベンチャーで、2013年12月期は7億円強の最終赤字を見込む。それでも、公募・売出価格は1000円と仮条件(800円~1000円)の上限に決まり、人気の高さを示した。背景にあるのが、昨年末からのIPO銘柄の活況だ。昨年12月に新規上場したユーグレナ。栄養素が豊富なミドリムシを活用した健康食品を製造・販売するベンチャー企業だ。初値が公募価格1700円の2.3倍の3900円となった後も、商いを伴いながら買われ、一時は公募価格の約10倍の1万6380円まで上昇、その後も値崩れせず、足元も1万5000円近辺でもみあっている。」(前掲紙)

雇用を創り出すのは、ベンチャー企業です。世界的な企業を日本からどれだけ産み出せるるかで、10年後20年後の日本経済の状況は大きく変わります。そういう意味でIPO市場の活況は素直に喜ばしく思います。

しかし更に重要なのは個々のベンチャー企業がより優れた企業になることです。先日、ユーグレナさんにベンチャーファイナンスの取材に伺いました。お話しを伺ってユーグレナという会社の可能性をヒシヒシと感じました。

ユーグレナの株価が好調なのは、単にIPO市場が活況を呈しているからではなく、ユーグレナの可能性を市場が感じているからだと思います。

こういう会社が多く生まれることが、真の意味で日本のIPO市場の活況に、ひいては日本経済の復活に繋がっていくのだと思います。

ユーグレナさんの取材記事は間もなくアップできると思いますので、お楽しみに!!

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