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北越紀州、大王と対立

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北越紀州製紙は14日、大王製紙の関連会社が北越紀州株を取得した経緯があるとして、大王に第三者を入れた特別調査委員会の設置を要請したと発表した。北越紀州は大王の筆頭株主として、企業統治や法令順守の改善を求めている。大王は同日、「弁護士による調査で違法性はなかった」とコメント。両社の対立が深まっている。
(日本経済新聞2013年2月15日9ページ)

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「北越紀州は、大王経営陣と創業家の対立を収拾する形で大王の筆頭株主になった。ところが同年7月から12月にかけて、大王の関連会社の川崎紙運輸(川崎市)が北越紀州株を約2%まで購入していたことが判明した。2%であれば北越紀州の10位以内に入る株主だ。

川崎紙運輸には大王と大王の子会社が計38%出資し、大王の役員らが非常勤取締役になっている。北越紀州は12年11月に大王との技術提携を発表したが、その交渉中の情報を得て北越紀州株を買ったのではないか、とも指摘。「外形上インサイダーと疑われかねない」(北越紀州)との見方だ。」(前掲紙)

北越紀州は、将来大王製紙と経営統合したいとの思惑がありますが、大王は独立経営を志向しており、北越紀州の資本の論理に抵抗する姿勢を示しているということなのかもしれません。

2006年の王子製紙による北越への敵対的TOBの際に、資本の論理に徹底抗戦したのは北越でした。その北越が今度は資本の論理を振りかざす側に回っています。

この業界はいずれ本当の意味で資本の論理による業界再編が起こるような気がします。その結果、すべて外資の傘下に入るということにならないことを願います。

【リンク】

2013年2月14日「大王製紙に対する特別調査委員会設置等の要請に関するお知らせ」北越紀州製紙株式会社 [PDF]

 

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