シャープにサムスン100億円出資

経営再建中のシャープは韓国サムスン電子の出資を受け入れることで合意した。シャープが月内にも実施する第三者割当増資をサムスンが引き受け、約100億円を出資する。出資比率は約3%となる見通し。テレビや半導体で激しく競争してきた日韓の電機大手が資本提携するのは初めて。生き残りをかけた国際提携が加速しそうだ。
(日本経済新聞2013年3月6日1ページ)

【CFOならこう読む】

2月26日のエントリー「シャープの資本増強」の続きです。

「シャープは液晶や太陽電池などの苦戦で、13年3月期の連結最終損益が4500億円の赤字見通し。2期連続で巨額赤字を計上する。人員削減などで12年10~12月期に5四半期ぶりに営業損益が黒字に転換した。だが、自己資本比率は昨年12月末時点で9・6%まで落ち込んでおり、資本増強が急務になっていた。」(前掲紙)

100億円程度の増資では、自己資本比率の改善にはあまり寄与しません。
サムスンとの提携により、業績改善が進み、公募増資を行うという流れをどれだけ早期に実現出来るかが注目されます。

【リンク】

なし