バフェット、債券投資に慎重

米著名投資家ウォーレン・バフェット氏の「ご託宣」。同氏が率いるバークシャー・ハザウェイの年次株主総会には運用の極意を学ぼうと3万5000人が詰めかけた。バフェット氏は今後どう動くか。発言に耳を傾けてみよう。
(日経ヴェリタス2013年5月12日10ページ)

【CFOならこう読む】

「米連邦準備理事会(FRB)などの金融緩和により、長期金利の低下が続いています。しかし、どこかで金利が上昇に転じれば、債券保有社損失を被るでしょう。これまでと同じように(安全志向で)債券の保有比率を高めに維持していくのは間違っています。
FRBが米国債や住宅ローン担保証券(MBS)などを月々850億ドル購入するという量的緩和第3弾(QE3) が壮大な実験であることに変わりはありません。結末が分からない映画を見ているような気分にもさせられます。」(前掲紙)

金利上昇につながる出口戦略の難しさは多くの識者が指摘しているところです(例えば日経ヴェリタス2013年5月12日45ページ異見達見 加藤出氏)。

いずれにしても結末が分からない、ということを前提に備えを怠らないことが肝要です。

【リンク】

なし