日本の成長戦略ー続き

「アベノミクス」への期待で進んだ株高・円安に変調が訪れている。米ハーバード大のリチャード・クーパー教授
に今後の課題を聞いた。
(日本経済新聞2013年5月31日5ページ )

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一昨日、当ブログでハーバード大学のリチャード・クーパー教授の提言する成長戦略を取り上げましたが、今日の新聞に教授への短いインタビューが掲載されていましたので抜粋します。

−焦点となる成長戦略をどう見るか。
「日本は歴史的に成功してきた製造業に重点を置きすぎている。世界に進出するには、デザインや建築などサービス業にも目を向けなければならない」」(前掲紙)

確かにその通りですが、デザインや建築で一体どれだけのヒトが食べて行けるのかと考えると、国策としてこの分野に
力を入れるということにはなかなかならないのだと思います。しかし、一昨日述べたように、今重要なのは、「常識に
とらわれない、柔らかな発想」であり、主軸を大企業や大工場ではなく、個人と個人が作るネットワークに置くべきであり、
教授の言う通りだと思われるのです。

そう考えると、新しい時代に合わせて経済活動の基盤となる法制度や税制・会計もいろいろと変えて行く必要があります。
たとえばパートナーシップ税制といった制度が日本にもどうしても必要になってくると考えられるのです。

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