会社の現金は誰のもの?

「M&Aに魅入られた男」2人が2006年に激突した。1人は通産官僚出身、後にインサイダー事件で逮捕された村上世彰氏。もう1人は佐山展生氏ーメーカー、銀行を経て日本の独立系バイアウトファンドの世界を切り拓いてきた、今回の主人公だ。
(日経ヴェリタス2013年6月23日56ページ )

【CFOならこう読む】

「彼には日本のM&Aの時計の針を大きく進めた功績があるのは確かです。言うことは、正しいことも多かった。彼のような存在は社会的に必要なのかもしれない、とも思う。ただ株主に偏重し、長年ためた資金を配当で抜くという点は納得できなかった。「企業価値を高める」のは大仕事。株の論理だけで価値は生まれません。」(前掲紙)

そうでしょうか?

上場会社であるにも関わらず、長年ためこんだ現金価値が株価に反映していないとしたら、ため込んでいること自体が問題なのではないだろうか?
だとすれば、「配当で抜く」ことにより現金価値を顕在化することがどうして否定されるのか?

ここは上場会社と非上場会社とでは決定的に違うところだと私は思います。

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