コーポレートガバナンス映す現金保有

日興フィナンシャル・インテリジェンスは日本の上場企業の現金保有状況とコーポレート・ガバナンスとの関係を整理した。
(日経ヴェリタス2013年7月22日46ページ)

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旧東証第1部上場の一般事業会社について、2000年度から2012年度までの現金保有比率を振り返ると、現金・預金の総資産(現預金の保有額を引いた金額)に対する割合の中央値は2000年度の9.8%から2012年度には14.7%に高まった。有価証券も現金等価物と見なすと、この比率は13.2%から17.5%に高まった。」(前掲紙)

本稿の著者である中島幹氏は、「幾つかの先行研究が 指摘するように、コーポレートガバナンスの脆弱な企業は、過度な現金を保有する傾向 がみられる」と主張しています。

次のグラフをみると、日本企業の現金保有状況は極めて高い水準にあることがわかります。

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(出典:NFIリサーチ・レビュー 中島幹著「コーポレートガバナンスと企業の現金保有」 8頁)

【リンク】

NFIリサーチ・レビュー 中島幹著「コーポレートガバナンスと企業の現金保有」 [PDF]