【 M&A箴言集 】サントリー 佐治信忠社長

サントリー食品インターナショナル(SBF)上場後の初会合で議題となったのは、ある海外食品大手のM&A(合併・買収)案件。「価格が高い。今は突っ込むべきではない」。SBF執行役員で戦略開発部長の稲田晴久(48)が待ったをかけた。「待っていたら他社に取られてしまう」。推進派の幹部が食い下がったが、稲田は「そんな提案は突き放せ」と引かず、買収は見送りが固まった。
(日本経済新聞2013年8月15日2ページ)

【CFOならこう読む】

「上場を控えた今年3月にSBF入り。「アフリカにネットワークを持つ企業はないか」「世界で通用するブランドはどこか」。サントリーHD社長の佐治信忠(67)の口癖「買うだけなら小学生でもできる。大事なのは買ってからの収益化」を思い出しながら情報収集を急ぐ。」(前掲紙)

”買うだけなら小学生でもできる”

至極迷言です。
ポイントは、自社の傘下に対象企業が入ることで、利益をどれだけ大きくすることができるか、その利益に対する適正な対価はいくらか、です。

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