持分法適用会社を子会社化することによる段階取得に係る損益ー良品計画

総合雑貨店「無印良品」を展開する良品計画は19日、2014年2月期の連結純利益が前期比56%増の171億円になりそうだと発表した。従来予想を35億円上回る。49%出資する台湾の合弁会社を連結子会社にすることに伴い、保有株の簿価と時価との差を特別利益として計上する。
(日本経済新聞2013年12月20日17ページ )

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良品計画は業績予想修正理由の中で本件について次のように説明しています。

「同日発表した「子会社の異動を伴う株式取得(子会社化)に関するお知らせ」にてお知らせい
たしましたとおり、平成 26 年1月6日をもって、持分法適用関連会社である台湾無印良品股份有 限公司の株式 51%を当社が取得することにより、持分法適用関連会社から連結子会社に異動する こととなりました。
これに伴い、従来の持分に関連した「段階取得に係る差益」が生じ、特別利益約 3,500 百万円 を計上する見通しとなったため、通期連結業績予想を修正いたします。」

連結財務諸表における資本連結手続に関する実務指針8項は、

「支配獲得前から保有していた当該会社の株式にも支配獲得日の時価を付すこととなるため、連結財務諸表上、支配獲得時に以下の差額を段階取得に係る損益として処理することになる。
(1) 省略
(2)関連会社株式として分類していた場合
 支配獲得日における時価と、持分法による投資評価額との差額」

と規定しています。

つまり49%分の株式についての支配獲得日における時価と持分法による投資評価額との差額が約3,500億円ということです。

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