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宇宙の危機管理ー宇宙飛行士 野口聡一氏

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宇宙はシビアな環境なので、危機管理がとても大切です。すべてのリスクをなくすのは無理なので、トラブルに応じた対応方針を事前に決めます。機械の故障でも即時修理の必要性など優先順位をつけて対応します。
(日本経済新聞2014年2月1日 NIKKEIプラス1 11ページ 私のひきだし 野口聡一さん)

【CFOならこう読む】

「重大トラブル時は明確で、まず飛行士の生命、次に国際宇宙ステーション(ISS)、実験です。どれかを放棄すべき局面でも迷いません。」(前掲紙)

短い時間の中で対応方針を決定しなければならないので、迷っていてはすべてを失うことになりかねない、ということなのだと思います。翻って、企業経営における優先順位はどうなるのでしょう。債権者、株主、従業員、地域、ブランド・・・、何が最も重要かと言われても判断に迷います。ましてや企業経営の場合、カウントダウンがあるわけではないので、明日は何とかなるかもしれない、来年はきっとよくなる、と意思決定を先延ばしにしがちです。

宇宙では、飛行士の生命が最も大切、これは至極当然と思います。

企業経営において最も重視すべきは、「企業価値の最大化」であると考えます。そのことは企業が危機に瀕していても変わらないのではないでしょうか。例えば、継続企業価値が清算価値を下回れば、企業は清算すべきです。早めに手をうつことで従業員は転職活動ができますし、債権者は一定程度の債権の保全が可能になります。

従業員を路頭に迷わせるわけには行かないと経営者がいうのを聞くことがありますが、飛行不能な宇宙船にいつまでも従業員を縛り付けることほど罪深いことはないのでは。

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なし

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