連単倍率

グループの連結決算と親会社の単独決算を比較する時に使う指標。単独税引き利益に対する連結純利益の倍率を用いることが多い。売上高や営業利益ベースだと親会社の持ち株比率が20%以上50%以下の関連会社の利益などが除外され、グループ全体の収益力が反映されないからだ。
(日本経済新聞2014年2月13日3ページ )

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「上場企業の2009年3月期の連単倍率は0・5倍台と1倍を下回った。親会社の利益の約半分の損失を国内外の子会社や関連会社が計上したことになる。その後、連単倍率は13年3月期には1・7倍台まで上昇した。」(前掲紙)

一般に、連単倍率は売上、利益、総資産、純資産など様々な数値の比較により行われます。単純に一つの指標により連単倍率を測るより複数の指標により連単倍率を測る方がより有用な分析が行える場合があります。例えば売上ベースの連単倍率よりも利益ベースの連単倍率が小さい場合には、子会社が大きな赤字が計上している可能性があります。

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