アドバンテスト、海外CBで300億円調達

アドバンテストは26日、ユーロ円建て新株予約権付社債(転換社債=CB)を300億円発行すると発表した。調達資金で最先端半導体に対応する検査装置の研究開発を加速、検査装置需要の急変に備えて周辺・新規事業も強化する。普通社債(SB)の償還にも充てる。
(日本経済新聞2014年2月27日15ページ )

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「発行するCBは年限が5年で、利率はゼロ。3月14日(ロンドン時間)に発行する。CB発行は1989年以来およそ25年ぶり。」(前掲紙)

転換価額は、発行条件決定日(2014 年 2 月 26 日)における株価(1,123円)に47.37%のプレミアムを上乗せした価額(1,655円)となっています。

300億円の資金使途は以下の通りです。

  1. 2015年3月末までに、コア事業である半導体・部品テストシステム事業における付加価値向上・競争力の強化を目的とした研究開発費の一部として約100億円充当。
  2. 2015年3月末までに、将来の成長が期待できる上記のコア事業以外の新規事業への研究開発費の一部として約50億円充当。
  3. 2015年3月末までに、テラヘルツ波製品を始めとする新規事業の運転資金の一部として約50億円充当。
  4. 2015年5月25日に償還期限を迎える第3回無担保社債の償還資金として100億円を充当。

【リンク】

https://www.advantest.com/cs/groups/public/documents/document/zhzw/mdex/~edisp/advp011303.pdf
https://www.advantest.com/cs/groups/public/documents/document/zhzw/mdex/~edisp/advp011308.pdf