米IT企業、上場期待に背

米投資家はインターネット企業の新たな注目株を待望している。だが、有名企業のうち何社かは現金を豊富に保有しており、証券市場への株式上場を急いでいない。
(3月18日付英フィナンシャル・タイムズ 日本経済新聞2014年3月19日6ページ)

【CFOならこう読む】

「貸室仲介のエアビーアンドビーの創業者、ブライアン・チェスキー氏は年内の上場を否定した。私募市場における年初の評価額が50億ドルに達したモバイル決済サービスのスクエアも性急な上場計画を取り下げた。」(前掲紙)

投資信託やヘッジファンドが有望なベンチャー企業に競って投資しており、私募市場で十分な資金を調達できるので、米IT企業のIPOを予想されたほど増えていないというニュースです。

本題ではありませんが、以下の記述が印象に残りました。

「Dropbox has also yet to appoint a chief financial officer – something that could well put its IPO on hold until next year, according to some experts.

ドロップボックスは、まだCFOを任命していないため、IPOを来年まで先送りする可能性が高いと専門家は見ている。」(前掲紙)

IPOの一年前にはCFOを任命する必要がある、という共通認識が米国にはある、ということですね。

【リンク】

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