投資信託の販売手数料や信託報酬(運用管理費用)が上昇している。
(日本経済新聞2012年2月10日7面)
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今日は備忘記録です。
「2011年12月末の平均は、販売手数料率が前年比0.11ポイント高い2.21%、信託報酬率が同0.03ポイント上昇の1.38%といずれも過去最高を更新した」(前掲紙)
仕組みが複雑で運用や販売のコストがかさむ商品の割合が増えたことによる上昇とのことです。
同じ紙面に世界の投信残高が減少しているという記事が載っています。
「国際投資信託協会が四半期ごとにまとめる投資信託の世界統計によると、2011年9月末時点の公募投信の残高は23兆1270億ドルになり、同年6月末から11%減った。減少は5四半期ぶり」(前掲紙)
こちらは欧州債務危機の深刻化によるものとのことです。
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なし
上場企業数の減少が続いている。2009年度末は3704社と1年前より114社減り、3年連続で減少した。再編や破綻などで株式市場からお退出企業が高水準で推移する一方、2009年度の企業の新規上場が19社と31年ぶりの低水準に落ち込み、新陳代謝が進まなかった。
(日本経済新聞2010年4月27日13面)
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「東京証券取引所など全国5つの証券取引所に上場する社数を調べた。不動産投資信託や外国企業は集計から除いた。上場企業数のピークは2006年度末の3926社で、ピークからは6%減った」(前掲紙)
ざくっと上場会社数は4000社と言う場合があります。
2006年度末時点ではそれで良かったのですが、今となっては間違いですね。
3700社と覚えておきましょう。
【リンク】
なし
世界有数の老舗玩具メーカー、デンマークのレゴ・グループ。子供向け玩具というローテク製品にもかかわらず、高い収益性で知られる。非上場でありながら、競争力を維持する秘訣はなにか。2003~04年の経営危機を乗り切ったヨアン・ヴィー・クヌッドストーブ社長兼CEOに聞いた。
(2009年11月1日日経ヴェリタス20面)
【CFOならこう読む】
レゴブロック、うちの子供達も大好きです。ローテク製品でも、価値を磨けば時代を超えて支持されるということなのでしょう。CEOの話は、日本企業にとっても示唆に富むと思われるので、備忘記録的に一部紹介します。
「-どうやって復活したのですか。
「非コア事業を中心に人員を削減しました。家族的な意識が高い会社ですが、『運命共同体なのだから報酬を一律10%カットしよう』という考え方では生き残れない。再建の過程で企業カルチャーを取り戻し、明確な理念を持つことが競争力を保つうえで非常に重要だと気付きました。」
「-新興国でのビジネスをどう考えますか。
「成長スピードは確かに素晴らしい。でも、中国市場は過大評価されている面もあります。レゴの顧客は可処分所得が年1万~1万5000ドル以上の層。中国が日本をしのぐ市場になるのは15年から20年くらい先でしょう。」
「世界の玩具のおよそ8割が中国製になっていますが、レゴでは比率は3%ほどです。世界の拠点で毎分およそ3万個のブロックを24時間年中無休で作っていますが、売上はクリスマスシーズンに集中します。多少の製造コストの削減より、売れる物を売れるときに販売現場に確実に届けるロジスティックスの方が重要なのです。」
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なし
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