【資本政策詳解】エスクリ
エスクリの株式上場の概要は次の通りです。
エスクリは、2003年設立、挙式・披露宴の企画・運営等のブライダル事業をを行っている企業です。
公募価格は650円、予想PER9.9という水準での株式公開となります。
エスクリの主な資本政策は (表2)の通りです。
2006年2月に役員(社長?)の資産管理会社に2,500円で株式の割当を行い、期をまたいだ2006年6月にVC等に50,000円で新株を割当てています。
2006年3月期は207,966千円の債務超過であったことから考えると6月の第三者割当増資はかなり強気のバリュエーションであったと言えます。
しかしこのファイナンスの成功がその後の成長につながったと私には思えます。
社長の岩本氏及びその親族と澁田専務及び役員の資産管理会社を合わせて50%に少し欠ける持株割合を保有しています。
従業員のインセンティブはストックオプションによっています。
エスクリの株主資本は次の通りです。
(単位:千円)
決算年月 | 2008年3月期 | 2009年3月期 |
資本金 | 280,750 | 280,750 |
資本剰余金 | 238,750 | 238,750 |
利益剰余金 | △ 445,375 | △ 304,800 |
先日紹介したアニコムホールディングス同様、大きな累損を抱えてのIPOとなります。