長期金利1%直前

日本の長期金利の低下が止まらず、1%に接近してきた。指標である新発10年物国債利回りは3日、1.020%に低下(債券価格は上昇)し、連日で約7年ぶりの低水準を記録した。日本に加え、米欧もデフレに陥る懸念が浮上し、安全資産とされる国債に資金が流れ込んでいる。長期金利の低下は住宅ローン金利や企業向け貸出金利の引き下げにつながるが、景気の先行き不安から経済の刺激効果は限られそうだ。
(日本経済新聞2010年8月4日1面)

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今日は備忘記録です。

「金融危機後、米欧では家計や企業が過剰な負債を抱えて新たな需要が生まれにくくなっており、バブル崩壊後の日本型デフレに陥る懸念がくすぶり始めた。「日本型に歴史上で最も近づいている」(米セントルイス連銀のブラード総裁)との警戒感も出ている。市場では「米連邦準備理事会(FRB)が金融緩和を強化する」との観測が浮上するなど、債券が買われやすくなっている。
米国の10年債利回りは3%割れの水準が定着。ドイツの長期金利は一時よりも上昇しているが、東西ドイツ統一後の最低に近い水準だ」(前掲紙)

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