東証・大証統合により中小証券会社の廃業増える?

4月、日本最大の証券街、兜町に本社を構えていた「成瀬証券」の看板が「フィリップ証券」に掛け替えられた。東京証券取引所から目と鼻の先にある石造りの建物は銀行建築で知られる西村好時氏の設計。1933年~35年ごろに造られた、兜町では知られたビルだ。
(日経ヴェリタス2011年9月2日11面)

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東証・大証の統合スキームは、報道によると、東証が大証をTOBにより子会社化した後、上場維持する大証が東証を吸収合併するする案が有力とのことです。

この再編により、老舗の中小証券会社の廃業が増えそう、というのが今日の記事です。

「東証株主には上場済みの大証株が配られる。時価は10万円を超えるともいわれ、1社2万株の割り当てから単純計算すると、20億円前後が転がり込む。ある中小証券の経営者は「これを退職金代わりに、廃業を考えている証券会社オーナーは多い」と明かす」(前掲紙)

時代の流れとはいえ、少し寂しい気持ちはしますね。

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