栄光 vs 進学会 株主総会控え深まる対立

27日の株主総会を前に学習塾大手の栄光ホールディングスと進学会が株主提案を巡って対立を深めている。栄光の筆頭株主である進学会が取締役を2人送る株主提案を出したところ、栄光が強く反発。業務提携の構想も宙に浮き、緊迫した状況が続いている。
(日本経済新聞夕刊2012年6月21日3面)

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「進学会は栄光株の29.9%を握る筆頭株主で、教材の開発や塾の展開で連携を深めてきた。4月末に提携の一環として平井睦雄・進学会会長を含む2人を取締役として派遣する株主提案を出した。当初は受け入れを表明していた栄光は6月に入って一転、拒否。」(前掲紙)

栄光は、6月6日に進学会との資本・業務提携を解消することを発表しています(2012年6月6日「株式会社進学会との資本業務提携の解消に関するお知らせ」 栄光ホールディングス株式会社   [PDF])。

栄光の第2位株主である増進会(持株比率28.72%)と進学会は、「栄光株を共同保有する形をとっている」(前掲紙)が、招集通知を見ると、会社提案として増進会の役員2名の選任が記載されており、栄光は、進学会と増進会を分断させる作戦に出たものと思われます。

増進会は自社の立場を明確にしておらず、株主総会の行方が注目されます。

【リンク】

2012年6月12日「 第一回定時株主総会招集のご通知」栄光ホールディングス株式会社 [PDF]

2012年6月6日「株式会社進学会との資本業務提携の解消に関するお知らせ」栄光ホールディングス株式会社 [PDF]