2012年3月期役員報酬

2012年3月期決算の主要上場企業の役員報酬額がまとまり、上位に外国人経営者やオーナー企業のトップが名を連ねた。1億円以上の役員報酬について個別開示が義務付けられたのは2010年3月期。これまで2年連続で最高額だった日産自動車のカルロス・ゴーン社長は、500万円増の9億8700万円で2位となった。
(日経ヴェリタス2012年7月1日15面)

【CFOならこう読む】

「米コンサルティング会社のタワーズワトソンによると、日米の時価総額上位企業の社長報酬を中央値で比べると、米国の10億2800万円に対して日本1億900万円と10分の1」(前掲紙)

今後日本企業のグローバル化が深化していくにつれて徐々に日米の役員報酬の差も縮まって行くことになるでしょう。現状業績に連動しない固定給部分が6割強占めているそうですが、今後は業績連動の報酬体系に移行して行く企業が増えて行くものと思われます(米国は固定給部分が1割)。

ヴェリタスの記事には、高額報酬の経営者20名が列挙されていますが、残念なことにその中にCFOはいません。

しかし経営者の報酬が業績連動型に変わり、実績によって厳しく評価されるようになれば、価値創造の重要な担い手であるCFOの立場は相対的に上昇して行くことになると思います。

その時が来ることを信じて日々自己研鑽に励みましょう。

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