【資本政策詳解】ありがとうサービス

ありがとうサービスの株式上場の概要は次の通りです。

ありがとうサービスは、2000年設立、「HARD OFF」および「BOOK OFF」のFC店舗の運営を行うリユース事業ならびに「モスバーガー」などのFC店舗の運営などを行うフードサービス事業を展開している企業です。公募価格は1,170円、予想PER4.0倍という水準での株式公開となります。

愛媛県で食品スーパー等を展開している今治デパートからスピンアウトした事業を基盤にFC店舗を多店舗展開して来ています。

2008年2月期において、減損損失130,588千円を含め141,795千円の特別損失を計上したことにより生じた欠損を資本準備金の取り崩しにより、一部補填しています。

上場直前時点で筆頭株主である井本社長の持株比率は78%ありましたが、IPOの際売り出しを行ったため、IPO後は50%を割る資本政策になっています。50%超を確保する資本政策も可能であったと思われるので、この辺は井本社長の意思によるものと思われます。

従業員のインセンティブは従業員持株会と現物株によっています。

この会社に限った話ではありませんが、井本社長と近親者が、銀行借入その他の債務について多額の個人保証を行っていましたが、上場により解消されています。銀行保証をはずすということもIPOのひとつの目的であったのかもしれません。

【リンク】

株式会社ありがとうサービス