【資本政策詳解】メドレックス

メドレックスの株式上場の概要は次の通りです。

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メドレックスは、2002年設立、現在開発中のETOREATなど当社独自の経皮吸収*型製剤技術を 基に新たな医薬品を生み出す創薬企業です。

イオン液体を利用した独自の経皮吸収型製剤 技術ILTS®(Ionic Liquid Transdermal System)を中心とした医薬品製剤技術により、薬効の極 大化、副作用の低減、飲み忘れ防止や経口投与が困難な患者への投与を可能にして、新たな付加価 値を有する医薬品を生み出すことを目指しています。

公募価格は1,000円での株式公開となります。昨日は公募価格の2.3倍に当たる2,300円まで気配値を切り上げましたが、買い注文が膨らみ、売買が成立しませんでした。

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創業以来赤字が続いており、2012年9月末現在累損が3,428百万円まで膨らんでいます。
資本金と資本剰余金の合計が3,837百万円あるので、これを取り崩すことで、累損を補填することも可能ではありますが、現在開発中の新薬が上市されるまで、赤字が継続すると予想されるため、現時点での補填は行っておりません。

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創業期からの必要資金は主にVC等からのエクイティ・ファイナンスにより調達しています。

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上場後の社長一族の持株比率は約20%に見た図、典型的なVC型の資本政策となっており、ファンドの今後のexitが注目されます。
従業員のインセンティブはストックオプションによっています。

【リンク】

株式会社メドレックス